横断幕は紙や布を使えば手作りすることができます。
今回は紙で作る横断幕と布で作る横断幕、それぞれの作成方法をご紹介したいと思います。
紙と布、それぞれの特長もご紹介しましたので、ぜひ目的にあった横断幕を作ってみてください。
紙で作るメリット、デメリット
横断幕を手軽に作るなら紙がおすすめです。
1日だけ使用する場合や、費用をかけられない時でも、時間をかけずにカンタンに作れるところが紙のメリットです。
しかし紙ですから耐久性が無いため、屋内でしか使用できないのが紙で作成する横断幕のデメリットです。
ですから、紙のメリットとデメリットを踏まえて、紙製の横断幕を作りましょう。
紙で作る方法
紙で横断幕を作る方法をご紹介いたします。
1.ワードで横断幕のデータを作成し印刷する
Wordで横断幕を作る説明のため、縦900mm☓横1800mmの横断幕のデータを作ると仮定して説明を進めていきます。
- まず、ワードのメニューから、[ページレイアウト→サイズ→その他の用紙サイズ]を選んでください。
- 次にページ設定の[余白タブ]を選択し、余白サイズを全て(上下左右)3mmに変更します。
(余白を3mmに設定しておくとワードに表示される用紙が実際の比率に近くなりデザインがしやすくなります。)
- 次にページ設定の[用紙タブ]を選択し、[用紙サイズ]→[サイズを指定]を選択します。
- ワードで横断幕のデータを作る場合、ワードのページ設定が560mmまでしか設定できないため用紙サイズは実際のサイズを縮小したサイズを[幅]と[高さ]に設定してください。
ここでは、幅450mm☓高さ225mmと入力します。(実際のサイズの4分の1のサイズです)
- サイズの設定が出来たら、デザインを作成します。
- 出来上がったらワードのデータを保存したあと、[名前を付けて保存]を選択しPDFでも保存します。
次に、ワードで作ったPDFデータで横断幕の印刷を行います。
- ワードやエクセルで作ったPDFをAdobe Reader で開き[印刷]を選択します。
- ページサイズ処理の[ポスター]を選択し、倍率を実際のサイズに調整した後、印刷ボタンをクリックします。
- 出力された紙を貼り合わせると、紙の横断幕の完成です。
2.複合機で長尺紙やロール紙に印刷する
オフィスにあるコピー機(複合機)なら、長尺用紙を使用してカンタンに横断幕を作成することができます。
まず、使用するプリンターのプロパティを開きます。
用紙設定を自由に設定できる任意サイズ(カスタム等)を選択し、縦サイズと横サイズを入力します。
つまり横断幕の横サイズと縦サイズを設定して、後は長尺紙を手差しトレイにセットするだけです。
(プリンターのメーカーによってプロパティの設定画面や設定方法等が異なりますのでご注意ください。)
※長尺紙とは?
A4等の普通の紙よりも長いサイズの紙を長尺紙と言います。
紙の厚さや光沢の有無等、種類が豊富です。
長尺紙は以下のようなサイズをネット通販等で手軽に購入することができます。
- 297mm×900mm
- 297mm×1200mm
- 210mm×900mm
- 320mm×1200mm
布で作るメリット、デメリット
横断幕を手作りする場合、紙や布を使うことになります。
紙と同じように布も手芸店に行けば安価な物が手に入りますし、紙のように破れたり、シワになりにくい、屋外でも使用できる等のメリットがあります。
しかし、布のほつれ防止のためにミシンを使用したり、ミシンが無い場合はアイロンを使った接着剤を使用するなどの処理が必要になり、完成までに時間がかかるのはもちろんのこと、ミシン等の道具や技術が必要になることがデメリットと言えます。
布で作る方法
布の加工について
布に強度をつけなければなりません。
これによって布がほつれるのを防ぐことや布自体の強度を上げることができます。
まず、布の外側の端を内側に折込みミシンで縫います。
ミシンをお持ちでない場合はアイロンの熱で接着する布用の接着剤を使用してください。
デザインの下書き、着色について
今度は、加工した布に直接下書きをします。
下書きはチャコペーパーを使用してください。
チャコペーパーは布に直接書き込みができる布専用の下書き用紙です。
※チャコペーパーとは?
チャコペーパーとは、布に転写ができる紙です。
図案の下書きを用意して図案の紙と布の間にチャコペーパーを挟んで、下書きをなぞり、布に図案を転写させます。
直接布に下書きを書くと描きにくいため、一般的な手芸作品でもチャコペーパーが使われています。
ハトメの取り付けについて
布に直接ハトメを取り付けても強度が足りず、取り付けたハトメがスグに外れてしまいます。
ハトメをしっかりと固定するために布の四隅にしっかりと加工をします。
それでは厚めの布を用意します。
用意した厚めの布を幅5cmほどの正方形に折り、4つ用意します。
折った布をそれぞれ布の四隅にしっかりと縫い込んだ後に、ハトメを取り付ければ完成です。
いかがでしたか?
紙と布はそれぞれに作る際の手軽さや、難しさ等のメリットやデメリットがあります。
横断幕の使用目的をよく検討して最適な横断幕を作ってみてください。
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